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メイコのひとりごと

わたしからわたしへ。わたし自身へのメッセージ。

わたしたちポケモン世代です

22日、私は翌日彼氏の両親に会うために、夜勤明けで関西から神奈川県まで行っていた。ホテルに着いてから、仮眠もせずシャワーも浴びる前にポケモンGOをダウンロードする。最初はヒトカゲにした。

ベッドの上に、すぐ目の前に、ヒトカゲがいた。

 

操作方法もよく知らないまま、街へ出た。晩ごはんを食べに入ったお店でコラッタがいた。飲食店にネズミがいる、と心の中で笑いながらコラッタをゲットした。

駅前だったのでポケストップが沢山あった。自分のどんくささを知っているので、慣れるまであまり人に迷惑をかけないように、最初は歩行者天国を何往復もしながらポケストップをクルクルしたり、ポケモンを捕まえたりした。

 

ちょうど私達くらいの世代はポケモンで育った世代だと思う。最初のポケモンのゲーム、が発売されたのは、私が小学校1年生の時だった。その後すぐに、子ども達の間でポケモンは共通言語となっていった。

うちはゲーム禁止だったけど、そんな状況でもいつのまにか151匹全て覚えた。それくらい、ポケモンはコミュニケーションツールのひとつだった。
そのうち、いとこに会ったとき、いとこが遊んでいるのを横からじっと覗き込んで、それだけでも嬉しそうにしている私達を見て、見るに見かねた叔母がこっそりゲームボーイを買ってくれた。弟と交代で、時には取り合いをしながらポケモンで遊んだ。

 

夜遅く、仕事を終えた彼氏が来た。育った場所も環境もまるで違うけどポケモンをやっていたというのは共通している。

飲食店にコラッタがいたこと、今日捕まえたポケモンのこと、ホテルの部屋からジムに行けるけどまだレベルが足りないこと、ひたすら喋る私の話をずっと面白そうに聞いてくれた。「俺はやらないよ」と言っていたけれど、翌朝アプリストアでポケモンGOを検索していたので、横からポチっとダウンロードボタンを押してあげた。彼もポケモントレーナーになった。

 

彼の両親に会うというミッションをこなしたあとは、こころゆくまで彼とポケモンに興じた。「イーブイが出た!かわいい~」「川が近づくと水ポケモン増えるね。コダック出てきたよ」「ほんとだ、ニョロモも出てきた!」

二人とも、子どもの時に覚えたポケモンの名前は今でもスッと出てくる。子どもの頃、ずーっと私達の世界にはポケモンがいたんだなぁとしみじみ感じた。バブルを知らない世代、不況しか知らない世代、欲がなく向上心もない世代、学力の低下したゆとり世代。そんな言葉でかわいそうがられてばかりだったけど、私達にはポケモンがいたんだよ。羨ましいでしょ。

 

見渡せば、みんなポケモンの話してる。誰かがレアなポケモンの名前を呟くと、みんな慌ててスマホを取り出す。

あの時ゲームの中でしていたことが、現実になってる。これってすごい。すごくない??街中にポケモンがいて、捕まえられるんだよ。子どもの頃に夢に描いていたことが、目の前で起こってる。20年前、こんなことができるようになるなんて思いもしなかった。

そして、ものすごいブームになっている。私達がゲームをするのを見て、そんな時間を無駄にすることして、他にもっと有意義なことがある、なーんて説教していた人までやっているのだ。自分達が熱中したものは、愛したものは、決して眉をひそめられるようなものではなく、それどころか、世界で愛されるようなものだったんだ。

 

大人になった今、またポケモンに出会えて嬉しい。かつて愛したものが、こうして形を変えてまた楽しめるということを知った気がした。年を重ねる楽しさってこういうところにあるのかもしれないと思った。

 

そして今は、自分の時間を自由に采配できる。子どもの頃は、宿題してからじゃないとダメ、1日30分以内じゃないとダメ、夜7時以降はダメ、など色んなルールがあったけど、大人になった今はもうそんなものはない。私がそうしたければ、夜中にポケモン探しに行ってもいいし、何時間やっていてもいいのだ。

実際、夜になってからポケモンジムに行き、負けてばっかり、とぼやいていたら、彼に「散歩がてら、ポケモンを探しに行きますか?」と言われ、満面の笑みで出掛けた。

 

子どもの時にやりきれなかったもの、楽しみきれなかったもの。やりたかったけどできなかったこと。20年たって、大人になって、それからやったっていい。

だから、今は手が届かないものも、きっといつかできる。いつになったって、きっと私はそれを全力で楽しめる。そんな気がした。

 

世界は進化し続けてきたんだと思った。きっと、これからも。20年後はどんな世界になってるんだろう。どんなものが現実になっているんだろう。そのとき私はどんな人間になっているんだろう。

私は未来を楽しみにしてる。